“狗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぬ87.0%
6.5%
いね2.2%
いん1.1%
えの1.1%
こま1.1%
イヌ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それをけしかけられたいぬのように、一方ばかり責めるとは何事だ。俺は牛飼を訴えて、村役人がどういうふうに処分するかを見てやるのだ。
成仙 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
特に高時の行状にいたっては、多年自分が近侍して眼にも見ていた実例をあげて、その暗愚さを、まるで一にも劣るようにいった。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝鮮牛てうせんうし大分だいぶ輸入ゆにふされたがいねころのやう身體からだ割合わりあひ不廉たかいからどうしたものだかなどといふことが際限さいげんもなくがや/\と大聲おほごゑ呶鳴どなうた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
まだこの世界せけえ金銭かねが落ちてる、大層くさくどこへ行っても金金とぬかしゃあがってピリついてるが、おれの眼で見りゃあいんくそより金はたくさんにころがってらア。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
君を送るえのころやなぎ散る頃に
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
長柄の刃先、太刀の鞘を暗い秋の水にひたしながら、全軍の長蛇は粛々と、こまの対岸へ越えていた。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
諸葛氏ノ兄キン、弟タン、並ビテ令名アリ。各〻一国ニ在ルガ故、人以テウ、蜀ハ龍ヲ得タリ、呉ハ虎ヲ得タリ、シカシテ、魏ハソノイヌヲ得タリト。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)