『病牀六尺（びょうしょうろくしゃく）』

○病床六尺、これが我世界である。しかもこの六尺の病床が余には広過ぎるのである。僅かに手を延ばして畳に触れる事はあるが、蒲団の外へまで足を延ばして体をくつろぐ事も出来ない。甚だしい時は極端の苦痛に苦しめられて五分も一寸も体の動けない事がある。 …

著者	正岡子規
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出	「日本」1902（明治35）年5月5日～9月17日（「病牀六尺未定稿」の初出は「子規全集 第十四巻」アルス1926（大正15）年8月）
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約2時間56分（500文字/分）
朗読目安時間	約4時間52分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

何処（いずれのところか） 悉（こどごと） 自（みずから） 著（いちじるし） 極（きわみ） 行（おこない） 駅（つぎ） 好（ずき） 垂（たら） 夫（か） 害（そこの） 苦（くるしみ） 節（たかし） 一日（いちじつ） 一行（ひとつら） 上掛（かみがか） 踵（つ） 女（め） 原（も） 即（すなわち） 人（じん） 生（お） 傍（かたわ） 揺（うご） 狗（えの） 濡（うるお） 晩（く） 此（ここ） 啼（ない） 鳳梨（パインアップル） 因（ちなみ） 難有（ありがたく） 著（あらわ） 私（ひそ） 我（わが） 淡白（うすじろ） 曰（いわく） 更（か） 極（ごく） 題（だいす） 因（ちな） 園女（そのめ） 上手（かみて） 壮（さかん） 外（はず） 過（すぎ） 蹲（うずく） 赤蛙（あかひき） 大鼓（おおつづみ） 覚（さ） 射干（ひおうぎ） 尤（もっとも） 尽（つ） 帛（はく） 庵（いお） 睡（ねむり） 但（ただし） 相（あい） 戦（そよ） 痛（いたみ） 戯（たわむれ） 元（も） 刺（し） 料（しろ） 最（もっとも） 猟（りょう） 喩（たとえ） 嘆（たん） 地（じ） 堪（た） 大（おおい） 大鷲（おおとり） 姑（しばら） 存生（ぞんじょう） 将（は） 尾（お） 居坐（いすわ） 床（ゆか） 建家（たてや） 徒（いたずら） 復（また） 惟然（いぜん） 慥（たしか） 憐（あわれ） 挿（はさ） 揚（あが） 散（ちら） 暇乞（いとまごい） 木（こ） 杜絶（とぜつ） 蟇（ひき） 謡（うたい） 謂（いい） 誓（ちかい） 試（こころみ） 訪（と） 覗（うかが） 茂山（もざん） 茶利（ちゃり） 菖蒲（しょうぶ）