“園女”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そのじょ33.3%
そのじよ33.3%
そのめ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、その小さなのを五、六本。園女そのじょの鼻紙の間に何とかいうすみれに恥よ。懐にして、もとの野道へ出ると、小鼓は響いて花菜はななまばゆい。影はいない。——彼処かしこに、路傍みちばたに咲き残った、紅梅こうばいか。いや桃だ。
若菜のうち (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はじめまだ彼の臨終がこれ程切迫してゐない中は、——障子に冬晴の日がさして、園女そのじよの贈つた水仙が、清らかな匂を流すやうになると、一同師匠の枕もとに集つて、病間を慰める句作などをした時分は
枯野抄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)