園女そのじょ)” の例文
で、その小さなのを五、六本。園女そのじょの鼻紙の間に何とかいうすみれに恥よ。懐にして、もとの野道へ出ると、小鼓は響いて花菜はななまばゆい。影はいない。——彼処かしこに、路傍みちばたに咲き残った、紅梅こうばいか。いや桃だ。
若菜のうち (新字新仮名) / 泉鏡花(著)