“園生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そのふ52.0%
そのう48.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
良人をつとたんの觀念くわんねんなにとしてゆめさら/\あらんともせず、たのしみは春秋はるあき園生そのふはな、ならば胡蝶こてふになりてあそびたしと、とりとめもなきことひてくらしぬ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
淺蜊あさりやア淺蜊あさり剥身むきみ——高臺たかだい屋敷町やしきまちはるさむ午後ごご園生そのふ一人ひとり庭下駄にはげた爪立つまだつまで、そらざまなるむすめあり。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
往来より突抜けて物置のうしろ園生そのうまで、土間の通庭とおりにわになりおりて、その半ばに飲井戸あり。井戸に推並おしならびて勝手あり、横に二個ふたつかまどを並べつ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それは現世の園生そのうに咲く神から贈られた草花である。この世の凡ての旅人は、色様々なその間を歩む。さもなくば道は沙漠さばくに化したであろう。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)