“料”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はか33.6%
りょう23.3%
しろ19.8%
れう12.1%
シロ3.4%
かて1.7%
たね1.7%
タネ1.7%
カネ0.9%
ハカ0.9%
レウ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人の君も我を愛し給ふ。この愛は、さきはからずも我母上を、おのが車のわだちにかけしことありと知りてより、愈〻深くなりまさりぬ。
十月になるとわたしは川の牧草地にブドウ採りに出かけ、りょうというよりはその美しさと香りの点で珍重すべきふさをしょってきた。
「金はねえがしろがある」懐中ふところからくしを取り出した。「先刻さっき下ろした鰻掻、歯先に掛かった黒髪から、こんな鼈甲べっこうが現われたってやつさ」
隠亡堀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「親族の者から貰ひ受けましたものの、うるさく鳴き立てますので弱つてしまひます。で、近いうちにれうつて食べようかと存じます。」
其貢物は皆国造家の「ことほぎ」シロであるが、其中、白鵠シラトリ生御調イケミツギは、殊に重要な呪物であつた。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
高尚こうしょう遠大えんだいにして、通常人の及ばざるところ、たまたま及ぶことあれば、生涯しょうがいに一度か二度あって、専門的に修むる者にあらざれば、単に茶話さわかて
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
わが初の作のたねになりしは、向ひなる枯肉鋪ひものみせなりしこそ可笑をかしけれ。此家の貨物しろものならべ方は、旅人の目にさへ留まるやうなりければ、早くも我空想を襲ひしなり。
ひさかたのアメかな機。「女鳥メトリのわがおほきみのオロす機。タネろかも。」
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かねの方は、「カネ」或は「カネ」など言ふに接近してゐる。其だけ、名詞に近い感じを持たせる句を作る。
副詞表情の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ハカり知れないオヤ々の代から信仰として伝へられ、形式のみ残つて、当代の信仰と合はなくなり、意味のわからなくなつたものが沢山ある。
万葉集の解題 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
伴信友は、典型的な学究態度を持して居たが、彼の珍しく博い材料は、まだレウり残したところがある。
古代研究 追ひ書き (新字旧仮名) / 折口信夫(著)