“排”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はい24.2%
18.2%
ひら15.2%
9.1%
しりぞ7.6%
はら7.6%
4.5%
なら4.5%
おしひら3.0%
3.0%
かきの1.5%
1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後世の国をおさむる者が経綸けいりんを重んじて士気しきを養わんとするには、講和論者の姑息こそくはいして主戦論者の瘠我慢を取らざるべからず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
土地の凍結がある程度まで進行して、地下水のけ口をふさぎ、内部に圧が加わってくると、地下水の一部は裏込めの層に浸入してくる。
永久凍土地帯 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
応接室に通されておよそ十五分ばかりも待ってると、やがて軽いくつの音が聞えてスウッとドアひらいて現れたのは白皙はくせき無髯むぜんの美少年であった。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
誰か? ——とぎょっとしたが、堂の外に見えた人影は、途端にあわてて逃げまろんで行く様子なので、又八は猛然と、木連格子をして
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
恋愛を描ける小説、婦女の裸体を描ける絵画の類、ことごとくこれをしりぞくべき。悉くこれを排けて可なり。
猥褻独問答 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「あゝよして呉れ!」父ははらひ退けるやうに云つた。「そんな事は聞きたくない。馬鹿な! 画描きなどが、画を描くことなどが、……」
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
この犬が或る日、二葉亭が出勤した留守中、お客が来て格子をけた途端に飛出し、何処へか逃げてしまってそれ切り帰らなかった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「へい、真平まっぴら御免なさい。少々どうぞ。」と豆府屋おずおず、群集を分けてらんとすれば、比々としてならべる車につかえて、台を担うて歩むべからず。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その性質の磊落らいらくなる、光明なる、大胆なる、その百難をおしひらきて屈せざる、その信ずる所を執りて移らざる、その道念の鬱積うっせきしたる、その信念の堅確なる、その宗教的神秘の心情を有する
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
その一は、江夏の劉琦が、国主の兄でありながら、まったくけ者にされている不満から、いつ荊州けいしゅうの背後を突くか知れないという不安。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
始てをしふるが如く言放ちて荒尾のかきのけ行かんとするを、彼は猶もすがりて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
白糸は群れいる客を推しけ、き排け
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)