“治”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なお21.4%
おさ17.0%
をさ9.4%
なほ9.4%
おさま9.4%
ち8.2%
じ5.7%
し4.4%
をさま3.8%
ぢ1.9%
ヲサ1.3%
をさめ1.3%
シ1.3%
はる0.6%
あまね0.6%
おさまら0.6%
おさむ0.6%
しら0.6%
オサ0.6%
シロシメス0.6%
ジ0.6%
チ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「足のほうはようすをみないとわからない、たぶん一と月もすれば治(なお)るだろうと思うが、それまでは立ち歩きをしないほうがいい」
六十×年八月八日 最小限生活に追いこまれあり、食慾ことの外(ほか)興奮して、治(おさ)めるのに困難を感ず、非常時ゆえ、仕方なけれど……。
御米(およね)は猶(なほ)と泣(な)き出(だ)した。宗助(そうすけ)も途方(とはう)に暮(く)れて、發作(ほつさ)の治(をさ)まるのを穩(おだ)やかに待(ま)つてゐた。さうして、緩(ゆつ)くり御米(およね)の説明(せつめい)を聞(き)いた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其(それ)から煩(わづら)ひついて、何時(いつ)まで經(た)つても治(なほ)らなかつたから、何(なに)もいはないで其(そ)の内(うち)をさがつた。直(たゞ)ちに忘(わす)れるやうに快復(くわいふく)したのである。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
何でもこの騒ぎがなくッちゃ治(おさま)りません、因縁事とも相見えまして、町をはなれました、寺も、宮も。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
〔評〕兵を治(ち)して對抗(たいかう)し、互に勝敗(しようはい)あり。兵士或は負傷(ふしやう)者の状(じやう)を爲す、醫(い)故に之を診察(しんさつ)す。兵士初め負傷者とならんことを惡む。
内障眼という治(じ)し難(がた)い眼病だ、僕も再度薬を盛りましたが治りません、真珠(しんじゅ)麝香(じゃこう)辰砂(しんしゃ)竜脳(りゅうのう)を蜂蜜(はちみつ)に練って付ければ宜しいが、それは金が掛るから
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
豊葦原の瑞穂国、すなわち我が日本の土地には、前から人民が沢山いる、その国を安国と平(たいら)けく治(し)ろしめすというのが大目的でありました。
ところが江戸時代(えどじだい)になると、徳川氏(とくがはし)の政治(せいじ)の方針(ほうしん)がさうであり、また世(よ)の中(なか)が治(をさま)つて來(き)たゝめか、學問(がくもん)が盛(さか)んになつて來(き)ました。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
治(ぢ)する病ならば癒(なほ)して、よく生きなければいけないといはれてゐるのだ。つぎの「衣食御書(いしよくごしよ)」ととなへられてゐるのを見れば一層その趣意がよくわかる。
後の、治(ヲサ)める国といふ考へも、此処から出てゐる。食(ヲ)すから治(ヲサ)める、といふ語が出た事は、疑ひのない事である。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
輴(そり)(字彙)禹王(うわう)水を治(をさめ)し時載(のり)たる物四ツあり、水には舟(ふね)、陸(りく)には車、泥(どろ)には輴(そり)、山には欙(かんじき)。(書経註)しかれば此輴(そり)といふもの唐土(もろこし)の上古よりありしぞかし。
寿詞(ヨゴト)を伝承したものは、国々家々を治(シ)つた者の後なる氏々の族長であつた。其由は、日本紀の飛鳥朝になると、明らかになつて来る。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あわれというよりは、篠原治(はる)さんの語をかりれば、焦(じ)れったい極みである。だが、過去遠い歴史となったが、彼が忍んだために、少なくも、兄弟弓を引きあう血みどろな乱は、見ないですんだのだ。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
微力其任に堪へずと雖も、当代の人目を聳動(しようどう)したる雄篇鉅作(くさく)は問ふを待たず、治(あまね)く江湖に散佚(さんいつ)せる万顆(ばんくわ)の零玉(れいぎよく)細珠(さいしゆ)を集め、一も遺漏(ゐろう)無からんことを期せり。
「鏡花全集」目録開口 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
此理(り)を以てする時はお内義(ないぎ)さまいつもお内義さまでは陰中(いんちゆう)に陽を抱(いだか)ずして天理(てんり)に叶(かなは)ず、をり/\は夫(をつと)に代(かは)りて理屈(りくつ)をいはざれば家内(かない)治(おさまら)ず、さればとて理屈(りくつ)に過(すぎ)牝鳥(めんどり)旦(とき)をつくれば
後世の国を治(おさむ)る者が経綸(けいりん)を重んじて士気(しき)を養わんとするには、講和論者の姑息(こそく)を排(はい)して主戦論者の瘠我慢を取らざるべからず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
豐葦原ノ千五百秋(ちいほあき)ノ瑞穗(みづほ)ノ國ハ、我ガ子孫(うみのこ)ノ王(きみ)タルベキ地(くに)ナリ、爾(いまし)、皇孫(すめみま)就(ゆき)テ治(しら)セ。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
「人の道として、幼少からわれも聴く。さだめし、足下も学びつらん。——天下ヲ治(オサ)ムル者ハ人ノ親ヲ殺サズ——と。老母の存亡は、ただ足下の胸にあること。いかようともなし給え」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
池辺(イケベ)大宮ニ治(シロシメス)二天下(アメノシタ)ヲ一天皇。大御身(オホミミ)労(ヤミ)賜フ時。歳次(トシハヤドレル)丙午ノ年ニ。召シテ三於大王天皇与(ト)二太子ヲ一而誓願シ賜ハク。我ガ大御病ヲ太平ニ欲スレ坐サント。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
(ここまで書いたら立たなくてはならないことになりました。島田から小包が届いたのよ。太郎があがって来て、「治(ジ)とかいてある上に達とあるよ、子供達の達」と報告いたしました、さあ行って見なくては)
聖人ノ治(チ)ハ、徳ヲ以テ、民ヲ化スヲ本(モト)トナス。刑ハ、以テソノ及バザル所ヲ、補(タス)クルノミ……
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)