“舟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふね70.5%
ふな12.8%
ぶね10.3%
しゅう5.1%
うきはし1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるあさのこと、ひがしそらがやっとあかくなりはじめたころ、いつものごとくふねそうと、海岸かいがんをさして、いえかけたのであります。
羽衣物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
余が十歳の夏、父母にともなわれて舟で薩摩境さつまざかいの祖父を見舞に往った時、たった二十五里の海上を、風が悪くて天草の島に彼此十日もふながかりした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
二人の話の途切れに……すぐ近くの杭のかかぶねとまから、またしても、さっきのかんだかい赤子の泣き声が、水谺みずこだまをよんでいた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しゅうと云う文字がはいったのちも、「ふね」は常に「ふね」だったのです。さもなければ我々の言葉は、支那語になっていたかも知れません。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
うきはし通ふ由良の戸の
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)