“舟子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かこ50.0%
ふなこ40.9%
ふなご9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「この坊の家々も、全部舟子かこ屋敷でな。みんなかつお漁によりかかって、生活していた。それがだめになったから、さびれる一方ですな」
幻化 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
船頭につづく十二人の舟子ふなこは、破船を見捨て、十町も沖から島に泳ぎ着いたというだけあって、いずれも倔強くっきょうな連中ばかりであった。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
舟子ふなごたちはそれを乗せまいとする。とうとうしまいにあの女は、少将の直垂ひたたれすそつかんだ。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)