“舟中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうちゅう60.0%
しうちう20.0%
しうちゆう10.0%
ふねじゅう10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とさけんだのは舟中(しゅうちゅう)の男だろう。ほかに人はだれもいない。またつづいて、やッ! という声がかかった、声というよりは気合いである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかしドン・ジユアンは冷然と、舟中(しうちう)に剣(つるぎ)をついた儘、匀(にほひ)の好(い)い葉巻へ火をつけた。さうして眉一つ動かさずに、大勢(おほぜい)の霊を眺めやつた。
LOS CAPRICHOS (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
禹(う)江(こう)を渡(わた)る時(とき)、蛟龍(かうりよう)船(ふね)を追ふ、舟中(しうちゆう)の人(ひと)皆(みな)慴(おそ)る、禹(う)天を仰いで、嘆じて曰(いは)く、我(われ)命(めい)を天に享(う)く、力を尽して、万民を労す、生は寄(き)なり、死は帰(き)なりと、龍(りよう)を見る事、蜿蜓(えんてい)の如く、眼色(がんしよく)変(へん)ぜず
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
申し合せたように、舟中(ふねじゅう)立ち上って籃(かご)の内を覗くと、七八寸もあろうと云う魚が、縦横に狭い水の中を馳(か)け廻っていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)