“舟楫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうしゅう80.0%
しゆうしゆう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしそうするなら、京からは琵琶湖びわこ舟楫しゅうしゅうと陸路の便とを兼ね備えた上に、背後の敵の三井寺みいでらも眼中に入れる要はないのであった——。
比叡 (新字新仮名) / 横光利一(著)
この谷が山間の一僻地へきちで、舟楫しゅうしゅう運輸の便があるでもなく、田野耕作の得があるでもなく、村々の大部分が高い米や塩を他の地方に仰ぎながらも
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
水上は旧石神井村三宝寺の池なれば、正しくは石神井川といふべし。この川舟楫しゆうしゆうの利便はそなへざれども、滝の川村金剛寺の下を流れて後、王子の抄紙場のために幾許かの功を為して荒川に入るなり。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)