“独木舟”のいろいろな読み方と例文
旧字:獨木舟
読み方割合
まるきぶね50.0%
カヌー22.2%
うつろぶね11.1%
オックダア5.6%
プラウー5.6%
バラグワ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
独木舟まるきぶねはカーヴをまがると、樹木の生ひ繁つた河岸に沿うて馳つた。その河岸には墓地が見えて、古びた十字架が一塊り林立してゐた。
そして水夫が上陸するとき、私の独木舟カヌーに気づきました。持主がどこかにいるにちがいないと、彼等はそこらじゅうを探しまわりました。
旗青き独木舟うつろぶねそこはかとめぐり漕ぎたみ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
オロチョンギリヤーク土人の独木舟オックダアの競漕がおっつけ花火が揚ると初まる手筈であった。それから一行の誰彼がどやどやとはいって来た。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
当て途なく流れてゆくこの独木舟プラウーのうえにも、ほの白い曙のひかりが漂ってきた。すると、いきなりキューネがハッと身を退くような表情になり
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
よく身体からだすわらないほど狭い独木舟バラグワなので、土人はみな片膝ついただけで水掻きのようなをあやつっている。遠くから見ると、まるで曲馬団の綱上踊子ロウプ・ダンサアだ。