“爾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なんじ28.2%
しか23.5%
なんぢ16.1%
7.4%
7.4%
そう2.7%
いまし2.0%
2.0%
2.0%
カレ1.3%
あまね0.7%
きみ0.7%
すなわ0.7%
そち0.7%
なん0.7%
なんじたち0.7%
なんち0.7%
0.7%
ココ0.7%
シカ0.7%
ナンジ0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「貧しき者はつねになんじらとともにあり」とか、「父たちきブドウを食いたれば子等の歯うく」とかいうのは、果して何の意味であろうか。
諸将士をさとして曰く、たたかいの道、死をおそるゝ者は必ず死し、せいつる者は必ず生く、なんじ努力せよと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
否、たゞに要せざるのみならず、しかき不快なる文字もんじはこれを愛の字典の何ペエジに求むるも、決して見出すこと能はざるに至るやひつせり。
愛と婚姻 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「——貴方は、御主人の大切な用を頼むのに、手をお下げにならん。普通なら、両手をしかと突いて、額を下げて頼むところでしょうがな……」
勧善懲悪 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
イエス忽ちユダに一撮ひとつまみの食物を与へ、静かに彼に云ひけるは、「なんぢが為さんとする事は速かに為せ。」ユダ一撮の食物を受け、直ちに出でたり。
LOS CAPRICHOS (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
なんぢ地にのぞみて水そゝぎ、大に之をゆたかにし玉へり。神の川に水満ちたり。なんぢかくそなへをなして、穀物たなつものをかれらにあたへたまへり。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
の時に、疾翔大力しっしょうたいりき爾迦夷るかゐに告げていはく、あきらかに聴け、諦に聴け、これを思念せよ。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
く多くの二葉亭を知る人が会わない先きに風采閑雅な才子風の小説家型であると想像していたと反して、私は初めからうは思っていなかった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
この地において公開演説を開催することのきわめて不得策なるを主張してやまざりしに、彼は答えていう、もし諸君にしてしいてか主張せらるるならば
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
当時政治の局に当りし人々は皆旧思想を有するもののみで、かもその企つるところの事業はことごとく皆新智識を要する事業のみであった。
東洋学人を懐う (新字新仮名) / 大隈重信(著)
そうだ更に初めても構いはせぬなア面白い初めようじゃ無いかし/\其積そのつもりず第一に此家の店番を呼び問正といたゞして見よう
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
ほかでも無い、あの流星と云うものは何んだか気味の悪いもので、それが落ちたとおぼしき場所へは、余程の勇士でも其夜そのよぐに行くのはいやがると云う、そうして昔からの口碑いいつたえにも
黄金の腕環:流星奇談 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
豐葦原ノ千五百秋ちいほあき瑞穗みづほノ國ハ、我ガ子孫うみのこきみタルベキくにナリ、いまし皇孫すめみまゆきしらセ。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
人よ、いまし心中しんちゆうの深淵さぐりしものやある。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
すればこの鋭利するどい短剣を曲者はうして持て来たゞろう、人に見られぬ様に隠して居たのは明かだ、さア隠すなら何所どこへ隠す
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
人種の気象は風土と相伴ふさうだが、我々犬族も多分うらしいのは日本人と日本犬と何から何までが能く似ておる。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
ぬのの事だが、古鈔本中、「」が「」になっているもの(類聚古集るいじゅうこしゅう)があるから、そうすれば、キヌと訓むことになる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
さうして其後「ヒノ御前奉仕」とあつて、九月二十九日の祥月命日に祀りを営むよしが、唱へられてゐる。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
カレその母に、愁い申す時に、御祖ミオヤの答えて曰く、我が御世の事、能くこそ神習カミナラはめ、又うつしき青人草習えや、其物を償わぬ、と云いて其兄なる子を恨みて
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
さう思へば、古事記の「カレ高天原皆暗く、葦原中つ国スデに闇し。此に因りて常夜往く……」とあるとこよゆくもはなはだ固定した物言ひで、或は古事記筆録当時既に、一種の死語として神聖感を持たれた為に、語部の物語りどほりに書いたものであらう。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
釈尊も八十歳までの長い間在世されたればこそ、仏日あまねく広大に輝き渡るのであろう、孔子も五十にして天命を知り、六十にして耳順したがい、七十にして心の欲する所に従ってのりえずと言った
死生 (新字新仮名) / 幸徳秋水(著)
きみよ、その双手を組むにさきだつて、その鶴のやうなるおん脚をば組みたまへ!
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
……是に於て其妹伊邪奈美命いざなみのみことを相見まくおもほして、黄泉国よもつのくににいでましき。すなわ殿騰戸あみおかのくみとより出で迎えます時、伊邪奈岐命いざなぎのみこと語りたまはく、愛しき我那邇妹命わがなにものみことわれなんじと作れりし国未だ作りおわらず、れ還りたまふべしと。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
扨も殊勝の事を見るものよ、今廣き日の本に、淨蓮大禪門の御靈位を設けて、朝夕の𢌞向ゑかうをなさんもの、瀧口、そちならで外に其人ありとも覺えざるぞ。思へば先君の被官内人、幾百人と其の數を知らざりしが、世の盛衰にれて、多くは身を浮草の西東、もとの主人に弓引くものさへある中に、世を捨ててさへ昔を忘れぬ爾が殊勝さよ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
詩人よ、なんぢ感ずるがまゝに歌ひ、見るがまゝに説き、思ふがまゝに語れ。爾が心の奥を開きて隠すことなかれ。爾が成功の秘密は斯の如きのみ。
詩人論 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
子曰く、吾一日なんじたちに長ぜるを以て(対えずして)むことなかれ、(なんじたち)つねに則ち(人皆)吾を知らずという、なんじたちを知りて(用うる)あらば則ち何をかさん。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
たまひ、なんちこれもつ桃奴もゝめ腰骨こしぼね微塵みぢんくたけよとありければ、
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それがつまり自然法というようなものであって、つまり今の言葉でいえば歴史的発展であります。
生活と一枚の宗教 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
ココに其御祖ミオヤ命哭き患いて、天に参上マイノボりて、神産巣日之命に申給う時に、乃ち𧏛貝キサガイ比売と蛤具ウムギ比売とをオコせて、作り活かさしめ給う。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
則曰ク七軒町、曰ク宮永町、曰ク片町等ハ倶ニ皆廓外ニシテ旧来ノ商坊ナリ。曰ク藍染町、曰ク清水町、曰ク八重垣町等ハミナ廓内ニシテ再興以来ノ新巷ナリ。シカシテ花街ハ其ノ三分ノ一ニ居ル。昔日ハ即根津権現ノ社内ニシテ而モ久古ノ柳巷イロザトナリ。
上野 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ナンジノ知ラザル所ハ、人ソレコレテンヤ」である。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)