“微塵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みじん87.1%
みぢん11.8%
ミヂン0.8%
ちり0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
微塵みじんも死を予想させるものはなかったというのであるが、津川には反ってそこに強い死の影が動いているように思われ、八木良太が
正体 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
綺麗さは二人におとらなかつたでせうが、これは働き者で親孝行で、お今、お三輪のやうに、浮いた噂などは微塵みぢんもなかつたのです。
何時見ても、大師タイシは、微塵ミヂン曇りのない、マドかな相好サウガウである。其に、ふるまひのおほどかなこと。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
和「うるさいの、えゝゝこうッと、大きなものですなア、金三十四両二分と七百四十八文に成りますが、旦那様大きなものですなア、微塵ちり積って山となるのたとえの通り、十年で是程になります」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)