“補”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おぎな71.4%
たす9.5%
9.5%
2.4%
つくろ2.4%
タス2.4%
2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お追従ついしょうは止して下さい。ひとりの姜維を得たとて、街亭の大敗はおぎなえません。いわんや失った蜀兵をや。へつらいは軍中の禁物です」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし私の手は私の思想をたすける力がなかつたと見えて、いつも私のいだいてゐたものゝ蒼ざめた姿を寫し出したにすぎない。
京へ凱旋がいせんしてのち、七ほんやり連中れんちゅうをはじめ諸将しょしょうの下のものへまで、すべて、論功行賞ろんこうこうしょうをやったかれにはまた、朝廷ちょうていから、じゅ参議さんぎせらるという、位官いかんのお沙汰さたがくだる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「岩の上に彼の僧侶の仮装を残してな」とブラウンはぎなった。
私達親子のものが移ろうとした新しい巣は、着いて見ると、ようやくく工事を終ったばかりで、まだ大工が一人二人入って、そこここをつくろっているところであった。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
聖人ノハ、徳ヲ以テ、民ヲ化スヲモトトナス。刑ハ、以テソノ及バザル所ヲ、タスクルノミ……
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)