“凱旋”の読み方と例文
読み方割合
がいせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
退屈の余り凱旋がいせんの七絶が出来たので、上の桟敷の板裏へ書きつけて見たが、手はだるし、胸は苦しし遂に結句だけ書かずにしまった。
(新字新仮名) / 正岡子規(著)
出陣の始めの日とか凱旋がいせんのよろこびの日とか、そうでなくても明日あすは決戦という前の晩とかには、たいていの場合この食べ物が出た。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
……甲斐へ凱旋がいせんして間もなく、東堂舎人助は娘の初穂はつほと栃木大助との婚約の披露をした。これは真冬の雷のように人々をおどろかした。
一人ならじ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)