“叶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かな95.0%
かの2.3%
かなは0.5%
かなう0.5%
かなっ0.5%
カナ0.3%
かのう0.3%
か0.3%
かなひ0.3%
かなへ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私と云ふ先妻の長男を家庭内で冷遇することが少なからず後妻の気に叶(かな)ふので、父はさかんに私を冷遇して後妻に媚(こ)びる癖があつた。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
夢見たばかりで男の願いは叶(かの)うたでないかと言ったとは、この方が道理に合ったようであり、読者諸士滅多に夢の話しもなりませんぞ。
此理(り)を以てする時はお内義(ないぎ)さまいつもお内義さまでは陰中(いんちゆう)に陽を抱(いだか)ずして天理(てんり)に叶(かなは)ず、をり/\は夫(をつと)に代(かは)りて理屈(りくつ)をいはざれば家内(かない)治(おさまら)ず、さればとて理屈(りくつ)に過(すぎ)牝鳥(めんどり)旦(とき)をつくれば
御辺の行跡何とも無分別(むふんべつに)候、行末何になるべき覚悟に哉(や)……弓馬は男の業也(わざなり)器用も不器用も不入候可(いらずそうろうべく)稽古事也、国を治(おさ)む文武二道なくては更に叶(かなう)べからず候
桶狭間合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
身持(みもち)のよい者に運の実がなる程理に叶(かなっ)た幸福と無上に有難がり嬉(うれ)しがり、一も二もなく田原の云事(いうこと)承知して
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
此足ですぐ、北へ廻つて、大阪越えから河内へ出て、難波まで、馬の叶(カナ)ふ処は馬で走らう、と決心した。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その晩、僕達四人は「叶(かのう)」という家で顔を合せた。僕も菊太郎君も待合は初めてだった。実は在学中から二人の間に約束があった。
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
さりながら是(こ)は叶(か)なふべきことならず、仮(かり)にもかゝる心(こゝろ)を持(も)たんは、愛(あい)するならずして害(がい)するなり、いで今(いま)よりは虚心(きよしん)平氣(へいき)の昔(むか)しに返(かへ)りて何(なに)ごとをも思(おも)ふまじと、斷念(だんねん)いさましく胸(むね)すゞしくなるは
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
親心に二(に)無き体(てい)相見え、多少とも哀れには存じ候へども、私情を以て、公道を廃す可(べか)らざるの道理に候へば、如何様(いかやう)申し候うても、ころび候上ならでは、検脈叶(かなひ)難き旨、申し張り候所、篠
尾形了斎覚え書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ば叶(かなへ)る樣に致しますれば必ずお案(あん)じ成されますなと言ば長三郎は莞爾(につこり)笑(わらひ)忠兵衞何分(なにぶん)能き樣にと言(いふ)より外に言葉なきを聞流しつゝ奧へ至り主個(あるじ)夫婦に今日の始末(しまつ)箇樣々々(かやう/\)と話しけるに夫婦(ふうふ)の者も膝(ひざ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)