“カナ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:かな
語句割合
44.4%
仮名11.1%
5.6%
便5.6%
可愛5.6%
5.6%
5.6%
5.6%
5.6%
5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幾百の若者の歩調おこる時、ひきしまり来るカナしさ堪へず
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
翁之稿本国字之間漢字者、嘗不音訓之仮名カナ、余今尽之以便スト童蒙、云フハ天保六年乙未秋園菊開日
此足ですぐ、北へ廻つて、大阪越えから河内へ出て、難波まで、馬のカナふ処は馬で走らう、と決心した。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その頃、国原の水は、水渋ソブ臭く、ツチ濁りして、日のみ子さまのおしのシロカナひません。テンの神高天タカマ大御祖オホミオヤ教へ給へと祈らうにも、国ナカは国低し。山々もまんだテン遠し。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
答へて云ふ、我氏死絶し、妾一人在るのみ。即指して其事を負はしむ。女申して云はく、女は、ツハモノを負ひて供奉するに便カナはずと。りて、其事を以て、其夫円目王に移す。
にほどりの葛飾早稻カツシカワセをにへすとも、可愛カナしきをに立てめやも
「古人子貢しこうの言葉にもある——ココニ美玉アリ、ヒツニオサメテカクセリ、善価ヨキアタイヲ求メテランカナ——と」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
市村氏の為の死の面は、外に考へメグラすまでもない。シカ過ぎ経た彼の一生に似て、独り静かに輝いて、響き過ぐるカナでの如き近代劇——新劇団を組織することなどが、最適切な方法ではないだらうか。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ルヤ、キミ断食ダンジキクルシキトキニハ、カノ偽善者ギゼンシャゴトカナシキ面容オモモチヲスナ。コレ、カミゲン
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
そもそも此集、はじめニ雄略舒明両帝ノ民ヲ恵マセ給ヒ、世ノ治マレル事ヲ悦ビ思召ス御歌ヨリ次第ニのせテ、今ノ歌ヲ以テ一部ヲ祝ヒテヘタレバ、玉匣たまくしげフタミ相カナヘルしるしアリテ
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
又、菟道ウヂ鹿路シヽヂ目柴マブシ立て、射部ゑたゞけではカナはぬ猛獣の場合に構へたらしいこと、今尚、此風の矢倉構へる猟師があるのでも訣る。
桟敷の古い形 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)