“順礼”のいろいろな読み方と例文
旧字:順禮
読み方割合
じゆんれい70.0%
じゅんれい30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
るたけ順礼じゆんれいとほくよけて、——人気配ひとけはひうしろ振向ふりむけた、銀杏返ゐてふがへし影法師かげばふしについて、横障子よこしやうじうらまはつた。みせうら行抜ゆきぬけである。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これよりのち此農夫のうふ家をすてむすめをつれて順礼じゆんれいにいでけり。ちかき事なれば人のよくしれるはなしなり。
芭蕪翁のわが詠み捨てた句は、一つとして辞世じせいならざるはなしの徹底芸術精神は、学んで到り得るにあらねども、一順礼じゅんれいの最後の足跡までに、しるしをつけておいた。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
梅川の浄瑠璃じょうるりじゃあないが、あるいは順礼じゅんれい、古手買、節季候せきぞろにまで身をやつす工夫くふうを子供の時から考えていた位です。そうして、かの水野が先例になったのでしょう。
半七捕物帳:33 旅絵師 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)