“太子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいし56.3%
みこ18.8%
ひつぎのみこ6.3%
みこのみこと6.3%
クマール6.3%
プリンス6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元義に万葉の講義を請ひしに元義は人丸ひとまろ太子たいし追悼の長歌を幾度も朗詠して、歌は幾度も読めばおのずから分るものなり、といひきといふ。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
そこが好みに合つたものかどうか、姉は四年ほど前に、執政の太子みこ・中ノ大兄おいねの妃に迎へられた。
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
その時忍熊おしくまの王は、難波なには吉師部きしべが祖、伊佐比いさひの宿禰を將軍いくさのきみとし、太子ひつぎのみこの御方には、丸邇わにの臣が祖、難波根子建振熊なにはねこたけふるくまの命を、將軍としたまひき。
また息長眞手おきながまての王が女、比呂ひろ比賣の命に娶ひて、生みませる御子、忍坂おさか日子人ひこひと太子みこのみこと、またの名は麻呂古の王、次に坂のぼりの王、次に宇遲うぢの王三柱。
王女はその時何かの用事で珍しく後宮ザナナを出て、表御殿のナリン太子クマールの部屋へお見えになっていられたが、あいにく太子は部屋においでがなかった。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
「やっぱり太子プリンスだ、間違いなく、太子だ!」と私は夢のようにつぶやいた。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)