“太子廟”の読み方と例文
読み方割合
たいしびょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの折は、この弁円も見のがし、また、次の河内かわち太子廟たいしびょうでも、むなしく彼奴きゃつを取り逃がしたが、今日はそうはさせぬ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
磯長しなが太子廟たいしびょうに夜籠りをしたのを知ったから、こよいこそと、忍び寄って、善信めを斬ろうと計ったところが、あの連れている犬のやつが、縛っておいた縄を噛みきって、大事な刹那に
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小刀でなにかっていたり、仙味のあるような、俗人のような一向つかまえどころのない人間のように見える男だったが、太子廟たいしびょうの奥に、この四日ばかり、法華経の声がもれるようになってからは
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)