“階子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はしご96.9%
ばしご3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼に有らざるは無しであった。村をこぞって今日の珍客を見物に来ているのと知れた。中には階子はしごを掛けて軒口から見るのさえあった。
壁の眼の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
で、げないばかりに階子はしごあがると、続いた私も、一所にぐらぐらと揺れるのに、両手を壇のはじにしっかりすがった。二階から女房が
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いはけづつて點滴したゝみづは、階子ばしごに、垂々たら/\しづくして、ちながら氷柱つらゝらむ、とひやゝかさのむのみ。何處どこいへほのほがあらう。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼女を引き摺るようにして、せまい掛け階子ばしごをのぼってゆくと、二階の四畳半には誰もいなかった。半七は念のために押入れをあけて見た。古い葛籠つづらをゆすってみた。
半七捕物帳:35 半七先生 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)