“初日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はつひ54.5%
しょにち27.3%
しよにち9.1%
はな9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すがすがしい初日はつひの光りがうしろからさして、ひっつめたかみらすのが、まるで頭のまわりに光りのをかけたように見えた。
美しき元旦 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
いよいよ初日しょにちふたをあけた日、人気は予想の如く、早朝から木戸口へ突っかける人はうしおの如く、まもなく大入り満員となって、なお押寄せて来る客を謝絶ことわるために
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
千九百六年せんくひやくろくねんのヴェスヴィオ噴火ふんかについては、初日しよにちから八日目やうかめいたるまでに噴出ふんしゆつした火山灰かざんばひ日々ひゞ順序じゆんじよならべ、これを硝子管がらすくだにつめて發賣はつばいしてゐる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
自分じゃ、この俺様ほど金持で気儘な人間はないと思ってるんだ。ロシヤからここへ追放されて来たとき、俺は初日はなからこう極めたんだ——何にも欲しくはねえ! ってね。
追放されて (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)