“蝶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょう72.0%
てふ23.6%
ちよう1.2%
チユウツケ0.6%
マリポサ0.6%
かれい0.6%
てう0.6%
てふ/\0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「イヤあやまった、それは大切の手紙だ、うっちゃられてたまるものか、すぐ源公に持たしてやっておくれ。お蝶(ちょう)さんはいい子だ。」
疲労 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
濁(にご)れる水(みづ)も色(いろ)を添(そ)へて極彩色(ごくさいしき)の金屏風(きんびやうぶ)を渡(わた)るが如(ごと)く、秋草模樣(あきくさもやう)に露(つゆ)敷(し)く袖(そで)は、丈(せ)高(たか)き紫苑(しをん)の梢(こずゑ)を乘(の)りて、驚(おどろ)き飛(と)ぶ蝶(てふ)とともに漾(たゞよ)へり。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
この光、ただに身に添うばかりでなく、土に砕け、宙に飛んで、翠(みどり)の蝶(ちよう)の舞うばかり、目に遮るものは、臼(うす)も、桶(おけ)も、皆これ青貝摺(あおがいずり)の器(うつわ)に斉(ひとし)い。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やはらかき翅(は)の蝶(チユウツケ)を
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
「テット・スキッパの『蝶(マリポサ)』だ。あのころパリにいた連中は、忘れられぬ思い出をもっているはずだ」
蝶の絵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
魚市の鯛、蝶(かれい)、烏賊(いか)蛸(たこ)を眼下に見て、薄暗い雫(しずく)に——人の影を泳がせた処は、喜見城(きけんじょう)出現と云った趣(おもむき)もありますが。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さうしてその上には、蛇(ぢや)の目(め)蝶(てう)が、渋色の翅を合せた儘、何羽もぎつしり止まつてゐた。
槍ヶ岳紀行 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
陽炎(かげらふ)は、爾(しか)く、村里(むらざと)町家(まちや)に見(み)る、怪(あや)しき蜘蛛(くも)の囲(ゐ)の乱(みだ)れた、幻影(まぼろし)のやうなものでは無(な)く、恰(あだか)も練絹(ねりぎぬ)を解(と)いたやうで、蝶(てふ/\)のふわ/\と吐(つ)く呼吸(いき)が、其(その)羽(はね)なりに飜々(ひら/\)と拡(ひろ)がる風情(ふぜい)で
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)