“蝶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょう73.2%
てふ22.9%
ちよう1.3%
チユウツケ0.7%
かれい0.7%
てう0.7%
てふ/\0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
外には、春の昼の風が、ときおり道のほこりを吹立ててすぎ、のろのろと牛車が通ったあとを、白いちょうがいそがしそうに通ってゆくこともあった。
おじいさんのランプ (新字新仮名) / 新美南吉(著)
信一郎は、夫人の張る蜘蛛くもの網にかゝったちょうか何かのように、手もなく丸め込まれ、肝心な時計を体よく、捲き上げられたように思われた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
と言って天の一方を見上げながらおかあさんがいのりますと、そこにちょうのような羽ばたきをさせながら、小さな雲雀ひばりがおりていました。
「親分も知つて居なさるでせう、近頃兩國の廣小路に小屋を掛けて、江戸中の人氣を集めて居る、娘手踊の半九郎一座の花形、おてふとおてる
十六七のころまではてふはなよとそだてられ、とあやしきふるへこゑ此頃このごろ此處こゝ流行はやりぶしをつて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さくらはなるのをかぞへ、てふつばさんで、貴僧あなたわたし順々じゆん/\に。」
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
早蕨さわらび二筋ふたすぢ寄せてちようの宿れるかたしたる例の腕環のさはやかきらめわたりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
この光、ただに身に添うばかりでなく、土に砕け、宙に飛んで、みどりちようの舞うばかり、目に遮るものは、うすも、おけも、皆これ青貝摺あおがいずりうつわひとしい。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かかれば良縁のむなしからざること、ちようとらへんとする蜘蛛くもの糸よりしげしといへども、反顧かへりみだにずして、例の飄然忍びてはゑひの紛れの逸早いつはや風流みやびに慰み、内には無妻主義を主張して、人のいさめなどふつに用ゐざるなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
黒いチユウツケちぎれたつばさ
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
やはらかきチユウツケを、
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
肩に星あるチユウツケ
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
魚市の鯛、かれい烏賊いかたこを眼下に見て、薄暗いしずくに——人の影を泳がせた処は、喜見城きけんじょう出現と云ったおもむきもありますが。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
路は次第に険しくなつた。が、馬が通ると見えて、馬糞が所々に落ちてゐた。さうしてその上には、ぢやてうが、渋色の翅を合せた儘、何羽もぎつしり止まつてゐた。
槍ヶ岳紀行 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
幻影まぼろしのやうなものではく、あだか練絹ねりぎぬいたやうで、てふ/\のふわ/\と呼吸いき
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)