“松蝉”の読み方と例文
読み方割合
まつぜみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて夕方(ゆうがた)になりました。松蝉(まつぜみ)は鳴(な)きやみました。村(むら)からは白(しろ)い夕(ゆう)もやがひっそりと流(なが)れだして、野(の)の上(うえ)にひろがっていきました。
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)
教授室の三方の窓には強い日光を受けた松の緑が眩(まぶ)しく波打っておりまして、早くも暑苦しい松蝉(まつぜみ)の声さえ聞えて来るのでありますが、南側に並んだ窓の一つ一つには
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
松(まつ)の木(き)からはみんみん蝉(ぜみ)の樣(やう)な松蝉(まつぜみ)の聲(こゑ)が擽(くすぐ)つたい程(ほど)人(ひと)の鼓膜(こまく)に輕(かる)く響(ひゞ)いて凡(すべ)ての心(こゝろ)を衝動(しようどう)する。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)