“水鶏”のいろいろな読み方と例文
旧字:水鷄
読み方割合
くいな84.0%
くひな16.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが同じ巻の終わりに近く、同人が「このしろをる」という句を出してその次の自分の番に「水鶏くいなの起こす寝ざめ」を持ち出している。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
昔この辺は全く江戸の田舎いなかで、きつねたぬきみ、この池のけ口へは渋谷川から水鶏くいなが上つた程だつた。
夏の夜の夢 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
解けやらぬ小川の氷の上にはあおじが飛び、空しい枝の桑畠にはつぐみが鳴き、はんの根の枯草からは水鶏くいなが羽音高く驚き立った。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
そんな事もあったりして、四月になると、京はあおい祭り、やがて節句、長喜庵の水鶏くいなきき、丸山の寮の招き、祇園の稚子行列。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水鶏くいなが好んで集まる、粘土ねばつちあしが一面に生いしげったところをじくじく流れる、ほとんど目につかないような小川で、本土から隔てられている。
黄金虫 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
それにしてもあの離座敷は! 夜も水鶏くひなの啼く声の絶えないあの離座敷は! そこで始めて私はその本家の娘といふかの女を見たのではなかつたか。
あさぢ沼 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
……水鶏くひなはしるか、さら/\と、ソレまた小溝こみぞうごく。……うごきながら静寂しづかさ。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
水鶏くひなが鳴いてゐる
都会と田園 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
水鶏くひなの声——嘴を半ば水の中に入れて雄を呼ぶといふ雌の啼声。
あさぢ沼 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
水鶏くひなが 啼いた
雨情民謡百篇 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)