“くいな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水鶏84.0%
水雞12.0%
食慣4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
解けやらぬ小川の氷の上にはあおじが飛び、空しい枝の桑畠にはつぐみが鳴き、はんの根の枯草からは水鶏くいなが羽音高く驚き立った。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
とどめず今めかしき石煉瓦れんがの垣さへ作り出でられ名ある樹木はこじ去られいにしへの奥州路おうしゅうじの地蔵などもてはやされしも取りのけられ鶯の巣は鉄道のひびきにゆりおとされ水雞くいなの声も汽笛にたたきつぶされ
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
忽ち汁を舐尽なめつくして、今度は飯に掛った。ほかに争う兄弟も無いのに、しきりに小言を言いながら、ガツガツとべ出したが、飯は未だ食慣くいなれぬかして、兎角上顎に引附ひッつく。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)