“鸚鵡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうむ82.9%
あうむ13.7%
あふむ1.4%
おおむ1.4%
ペロケ0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或る大きな活動写真の撮影場セットに行って見ると、九官鳥、鸚鵡おうむ、インコ、紅雀、カナリヤ、にわとりなぞが籠に入れて備え付けてある。
真を模せんとして模し得ざりし古の画を模して、真を模せんとしたる古画家の志を忘れたる日本画家は鸚鵡おうむにつきて人語を学ばんとする者なり。
病牀譫語 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
書斎のベランダに置かれた鳥籠の中で、薄桃色と青とで彩色いろどったような鸚鵡おうむが、日光を浴びながら羽ばたきをして、奇声を上げている。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
唐皮からかはの花のあひだに止まれる鸚鵡あうむ、(横あひより甲比丹かぴたんに)うそですよ。甲比丹! あの人のは頭痛ではないのです。
長崎小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
するとそのへんんでゐた太郎たらうぢやない、次郎じらうといふ子供こどもが、その鸚鵡あうむぬすんでポツケツトへれました。
古びた家、木綿の窓掛、果樹の茂り、芝生の花、籠の鸚鵡あうむ、愛らしい小犬、そしてランプの光、尽きざる物思ひ………。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
あるところにくせ のわる夫婦ふうふがありました。それでもどもがないので、一鸚鵡あふむどものやうに可愛かあいがつてをりました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
平次は鸚鵡あふむ返しに言ひましたが、お春、お玉二人の母娘おやこをのぞけば殘るのは、下女のお徳と、お玉の姉のお粂だけ、そのお徳は主人のお玉の命を狙ふ筈もなく、殘るお粂は、少し浮氣つぽくて鐵火でさへありますが、鬼のやうな女とは思はれません。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
鸚鵡あふむ人間にんげん口眞擬くちまねをするのは、どなたもよくしつてをります。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
女は、遠い改札口の方をぼんやり眺めたなり鸚鵡おおむ返しに、
一隅 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「段だらの染小袖……。」と、侍は鸚鵡おおむ返しに言った。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
鸚鵡ペロケ、……どうせ、何か飲物の隠語だろうが、学校の悪たれどももさすがにこうは言わない。向うみずに引受けると、どんなものが飛び出してくるかわからない。やんわりと辞退した。
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「おい、あんちゃん、何かひと口しめしなよ。鸚鵡ペロケでもやろうか」
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)