“おおむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オオム
語句割合
87.9%
6.9%
鸚鵡3.4%
1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その史料もまたおおむね追憶によって成ったものであり、しからざるものも事態の本質がさながらにそこに表現せられているとは限らない。
歴史の矛盾性 (新字新仮名) / 津田左右吉(著)
いしみな奇状両岸に羅列す、あるい峙立じりつして柱のごとく、或は折裂せつれつして門のごとく、或は渇驥かっきの間に飲むが如く、或は臥牛がぎゅうの道に横たわる如く、五色ごしき陸離りくりとして相間あいまじわり、しゅんおおむね大小の斧劈ふへき
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
「段だらの染小袖……。」と、侍は鸚鵡おおむ返しに言った。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
この黒壁には、夏候かこうぴきの蚊もなしと誇るまでに、蝦蟇がまの多き処なるが、乞食僧はたくみにこれをあさりて引裂きくらうに、おおむ一夕いっせき十数疋を以て足れりとせり。
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)