“羽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はね37.2%
27.2%
22.4%
7.2%
2.7%
1.0%
びき0.7%
ハネ0.7%
はば0.2%
ばね0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、つかれてきたはねにバサバサとちからめて、ひつかうとするけれど、ラランのやつはさつさとさきびながら、いたもので
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
神変夢想流のたか使い——鷹の翼を撃つがごとく、左右を一気に払って間髪かんぱつを入れない栄三郎、もはや今は近よる者もないと見て
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
あるのこと、むすめは、やまはやしなかへいつものごとくはいってゆきました。すると一のかわいらしい小鳥ことりが、いいこえいていました。
ふるさとの林の歌 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「さあ、みんなんでごらん。あの野原のはらたかのところまで!」と、母鳥ははどりは、三子供こどもたちに自由じゆうぶことをゆるしたのでした。
平原の木と鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
鳥屋とやれる小鳥ことりは、一朝ひとあさに六十や七十ではきかないとひました。この小鳥ことりれるころには、むら子供こどもはそろ/\猿羽織さるばおりました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
はこれをかず、初め江東の子弟八千をひきいて西し、幾回いくかいの苦戦に戦没せんぼつして今は一人の残る者なし、かかる失敗の後に至り、何の面目かた江東にかえりて死者の父兄を見んとて
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
何万びきとかいう評判ほどではありませんでしたが、それでも五六百羽ぐらいは入りみだれて合戦をする。あれはどういう訳でしょうかね
半七捕物帳:21 蝶合戦 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
郎女は、シヅかに兩袖モロソデを、胸のあたりに重ねて見た。家に居た時よりは、れ、皺立シワダつてゐるが、小鳥のハネには、なつて居なかつた。手をあげて唇に觸れて見ると、喙でもなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
画帖がちょうの画も、狸が亀を押しころがしてジッと前足で押さえて居たり、蛇がはばたく雀をわんぐりとくわえて居たり、大きな猫が寝そべりながらすごい眼をしてまだ眼の明かぬ子鼠の群をにらんで居たり
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
その墓場には鳥のばねのやうに亡骸なきがらの言葉がにほつてゐる。
藍色の蟇 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)
伊波さんは、組踊りに対して、踊りのある事を説かれた。「くみ」と「は」との対照は、やまと移しである。端唄踊りが、正式優雅な組踊りの「くづれ」として、はをどりと言はれたらしい。
組踊り以前 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)