“羽翼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うよく42.9%
つばさ23.8%
はね23.8%
はがい9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これ鳥を籠中に封ずるのみならず、またその羽翼うよくぐものなり。沿海一万五千三百里、今は空しく超うべからざるの天険てんけんとなりぬ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
また凡て羽翼つばさありてはうところの者は汝らにはけがれたる者なり汝らこれをくらうべからず。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
半ば眠れる馬のたてがみよりは雨滴しずく重くしたたり、その背よりは湯気ゆげ立ちのぼり、家鶏にわとりは荷車の陰に隠れて羽翼はね振るうさまの鬱陶うっとうしげなる
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
蝶の羽翼はがいの紛々と砕けたような、えない姿をその下に倒したかと見れば、意外、御方の眉はきっと上がった途端に、燕をそらす柳の手もと
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)