“あうむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鸚鵡91.3%
仰向8.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家は地震にもつぶれざりしかど、忽ち近隣に出火あり。孫娘と共に両国りやうごくに走る。たづさへしものは鸚鵡あうむかごのみ。鸚鵡の名は五郎ごらう。背は鼠色、腹は桃色。
古びた家、木綿の窓掛、果樹の茂り、芝生の花、籠の鸚鵡あうむ、愛らしい小犬、そしてランプの光、尽きざる物思ひ………。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
むらのはづれには「けんぽなし」といふもあつて、たかえだうへ珊瑚珠さんごじゆのやうな時分じぶんには木曽路きそぢとほ旅人たびびとはめづらしさうに仰向あうむいてきましたが
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
仰向あうむけど寂しくぞあらむ正覚坊かくしどころもきららかなれば
真珠抄 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)