“青田”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおた56.3%
あをた25.0%
あおだ12.5%
せいでん6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青田あおたうえを、わたるかぜが、ひかりなみをつくり、さっきの、きれいなひとのまぼろしがうかぶとおもうと、はかなく、きえてしまいました。
風七題 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もんると、右左みぎひだり二畝ふたうねばかりなぐさみにゑた青田あをたがあつて、むか正面しやうめん畦中あぜなかに、琴彈松ことひきまつといふのがある。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
はるかには暗雲の低迷したそれは恐らく驟雨しゅううの最中であるであろうところの伊吹山のあたりまでをバックに、ひろびろとかすんだうちひらけた平野の青田あおだも眺められた。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
黄巾こうきん、諸州に蜂起してより、年々の害、鬼畜の毒、惨として蒼生そうせい青田せいでんなし。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)