“霞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かすみ55.0%
かす43.7%
がすみ0.9%
0.2%
カスミ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かかる折から、柳、桜、緋桃ひもも小路こみちを、うららかな日にそっと通る、とかすみいろど日光ひざしうちに、何処どこともなく雛の影、人形の影が徜徉さまよう、……
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
四つのやぐらのそそり立つ方形の城の中は、森閑しんかんとして物音もない。絵のやうにかすむリスタアの風物のさなか、春の日ざしに眠つてゐる。
ジェイン・グレイ遺文 (新字旧仮名) / 神西清(著)
ひるがすみのあなたには、先祖以来の——そして孤独の姉がいる邸が望まれるし、すぐふもとの樹の中には七宝寺の屋根がしずかに沈んで見える——
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「帰るなら帰ってもいいわ。うんだのだのってなんです。」
五通 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
カスミの「か」も、アカの「か」もこの万葉仮名の中どれを使ってもよい。すなわち、これらの文字は皆互いに通用するものだと考えていたのであります。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)