“霰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あられ97.5%
みぞれ1.9%
あら0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ばかりじゃない、そのもはや完全に近い今松の上へ、さらにいろいろさまざまの雨や雪やみぞれあられや炭を降らせた、そうして、いじめた。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
秋の天気工合がよかったせいか、円山の原始林の黄葉がまだ八分どおり残っているのに、朝学校へ出がけに、ぱらぱらとみぞれまじりに初雪が降った。
雪三題 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
彼の両のは、へっぴり腰を立てた酔眼の棟梁を殴りつけていた。交互にぱたぱたと、あられのように、肉の鳴る音がひびくのだ。何かをうめいてげっと俯伏うつぶせになる酔漢の腰をけとばしていた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)