“朝霞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あさがすみ66.7%
あさか22.2%
あさかすみ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝のま、薄雲ひくく閉じて明けなやむかの如し、とあるなどは京洛の春のつねで、盆地の朝霞あさがすみが、鶏鳴けいめいとなってもなかなか朝光を空に見せずにいたものだろう。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
クラブの建物はいつかのぞいてみた朝霞あさか村のなどに比べるとかなり謙遜な木造平家で、どこかの田舎の学校の運動場にでもありそうなインテリ気分のものである。
ゴルフ随行記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
列島の彼方かなたに別にエメラルドの色をたたえているのは八代やつしろ海である。けれども今目路めじの限り、紫がかった薄絹のとばりように、朝霞あさかすみが一面に棚引いているのだ。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)