“蠅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はえ82.5%
はへ6.3%
はい5.3%
ばえ1.1%
はひ1.1%
ばへ1.1%
よう1.1%
なわ0.5%
ハイ0.5%
ハエ0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また風を起こすためには団扇うちわは扁平でなければならぬが、扁平である以上はこれを一種の薄板としてはえをたたくために用いることができる。
脳髄の進化 (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)
荷物をつけて行く馬の新しい腹掛け、赤革あかがわの馬具から、首振るたびに動く麻のはえはらいまでが、なんとなくこの街道に活気を添える時だ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
時には、その下頭小屋に、胡麻ごまはえが手枕で宿をかり、悪玉どもがよからぬ相談の車座でめることも、まことにやむを得ないわけです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はへいたことはふまでもなからう。ねずみがそんなに跋扈ばつこしては、夜寒よさむ破襖やぶれぶすまうしよう。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しらみは人のねつよりしやうず、ねつは火也、火より生たる虫ゆゑにはへしらみともあたゝかなるをこのむ。
絶えも入りたげな面目なさに、長い睫毛まつげを伏せたまゝ——、惡い女も隨分大勢見て來た平次にも、たゞの巾着切や胡麻ごまはへとは思へないいぢらしさです。
木曾きそには毎年まいとし馬市うまいちつくらゐに、諸方はう/″\うまひますから、それではいおほいといひます。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
街道の胡麻ごまはいみたいな一方の男は難なく捕り抑えたが、こいつもじつは梁山泊のひとり時遷じせんなのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、不思議ふしぎなのは、白無垢しろむくうしていてもちつとでも塵埃ほこりたまらず、むしはいも、ついたかつたことがい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そういったら逃げるだろうと思いのほか、相手は、ふき出して、又八のほうへ尻を向け、矢来のうちのガチャばえを呼び立てた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人間が死んで、蠅が死なないのはおかしいが、もし手にとって、顕微鏡を持つまでもなく肉眼でよく見るならば、この蠅がただの蠅ではなく、ロボットばえであることを発見したであろう。
(新字新仮名) / 海野十三(著)
ほうほうのていで出て来ると、追いかけて来たガチャばえの一人が、
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「うるせえ、ちと彼方あつちつててくれ」とひました。あぶのやんちやん、そんなことはみゝにもいれず、ますますはひなどまで呼集よびあつめてまはつてゐました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
よし、俺は何うしても、自分のことは自分で始末を付けるとしやう。自分の頭にたかツたはひは、自分で逐ふさ。つまづいたツて、倒れたツて、人は何でも自分の力で、自分の行く道をひらいて行ツた方が、一番安心だ。それがまた生存せいぞんの意義にも適してゐるといふもんだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
この炎天えんてんにさらされて、くこともならず、かへりもされず、むなしく、うまはのんだくれ の何時いつだかれない眼覺めざめをまつて尻尾しつぽあぶはひとたわむれながら、かんがへました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
ここによろづの神のおとなひは、さばへなす滿ち、萬のわざはひ悉におこりき。
ばへよ、あはれ、
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
また曰く、「これに次いで字を識り文を作るの徒を募り、博物材技の流を雇わん。ここにおいて利を知りて義を知らず、書を知りて道を知らざるの人、翕然きゅうぜんとして附同し、蟻集してよう集せん」と、これまたその杞憂きゆうの一理由なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「ほとんど腐肉ふにくようきたす」
鯉魚 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「くわしいことは話していられませんが、何しろ、大変なさわぎ、あの、日本左衛門がネお嬢様、天運つきて、とうとうなわにかかったんです」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
フン! 他人フト辛口カラグヂきグシマネ自分のめしの上のハイホロガネガ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
ノッソリテ、ハエタタキノゴトク、バタットヤッテ、ウムヲワサヌ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)