“汁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しる53.5%
つゆ22.9%
じる8.8%
つけ7.6%
したじ1.2%
ソップ1.2%
しい0.6%
しゆ0.6%
しん0.6%
じゅう0.6%
みおつけ0.6%
ジル0.6%
スウプ0.6%
スープ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで赤貝姫がしるしぼあつめ、蛤貝姫がこれを受けて母の乳汁として塗りましたから、りつぱな男になつて出歩であるくようになりました。
山中さんちううらにて晝食ちうじき古代こだいそつくりの建場たてばながら、さけなることおどろくばかり、斑鯛ふだひ?の煮肴にざかなはまぐりつゆしたをたゝいてあぢはふにへたり。
熱海の春 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ごちそうはさつまじるだった。あたたかい日ざしの中でそれをすすっていると、あせをかきそうだった。食後の蜜柑みかんが、舌にひやりとしてあまかった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
これから釣堀つりぼりへまゐりますと、男女なんによ二人連ふたりづれゆゑ先方せんぱうでもかして小間こまとほして、しゞみのおつけ、おいも煑転につころがしで一猪口いつちよこ出ました。
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
継児ままっこのような目つきで見ながら、抱き込むばかりにふたを取ると、なるほど、二ぜんもり込みだけにしたじがぽっちり、饂飩は白く乾いていた。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「さにてもなし、」とまだいわけなくもいやしむいろえ包までいふに、皆をかしさにへねば、あかめし顔をソップ盛れる皿の上にれぬれど、黒ききぬの姫はまつげだにうごかさざりき。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「さ、おしいがさめますよ、お朝飯あなりにしましょ」と云ってかやの体を半分抱きながら納屋と裏庭の竹の四つ目垣の間を通って、母屋おもやの茶の間へ連れて来た。
かやの生立 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
くちあけ没薬もつやくしゆしたたらす。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しんなんざそんでも、どうにか出來できんのか」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
膳部は安芸みずからの献立によるもので、まえの夜から膳番に支度が命ぜられ、二じゅう七菜に酒二こんであった。
「女中さんは買物に、おみおつけの実を仕入れるのですって。それから私がお道楽、翌日あしたは田舎料理を達引たてひこうと思って、ついでにその分も。」
女客 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
○オンダのカモジル
津軽地方特有の俚諺 (新字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
朝のスウプにきりきざむ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
昼飯には、丸焼の鶏一羽、野菜の煮合せ、白いパンスープ、それにしかも葡萄ぶどうの酒。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)