“没薬”の読み方と例文
旧字:沒藥
読み方割合
もつやく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
詩人しじんこれでは、鍛冶屋かじや職人しよくにん宛如さながらだ。が、そにる、る、りつゝあるはなんであらう。没薬もつやくたんしゆかうぎよく砂金さきんるゐではない。蝦蟇がまあぶらでもない。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
東の国の博士たちはクリストの星の現はれたのを見、黄金や乳香にゆうかう没薬もつやくを宝のはこに入れて捧げて行つた。が、彼等は博士たちの中でもわづかに二人か三人だつた。
西方の人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
十字架を地に置く者、穴を掘る者、釘と金槌かなづちとを揃える者、等々。かくて没薬もつやくを混ぜた葡萄酒ぶどうしゅをイエスにすすめました。これは苦痛を軽減するための麻酔剤です。