“蝦蟇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がま71.2%
ひきがえる15.2%
かへる3.0%
ひき3.0%
ひきがへる1.5%
かえる1.5%
がまぐち1.5%
ひきがひる1.5%
ふるた1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地べたの蟻(あり)を不審そうに観察したり、蝦蟇(がま)を恐れて悲鳴を挙げたり、その様には私も思わず失笑することがあって、憎いやつであるが
眼底が窺(うかが)えるほどに膿潰(のうかい)し去ったものか、もしくは蝦蟇(ひきがえる)のような、底に一片の執念を潜めたものもあるのではないかと思われた。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
頭取はそこらに蝦蟇(かへる)のやうに蹲踞(つくば)つてゐる人達を掻き分けるやうにして前へ膝行(にじ)り出した。
穴は極めて低く狭いので、普通の人間には通行甚だ困難であったが、人々は宛(さなが)ら蝦蟇(ひき)のようになって僅(わずか)に這い抜けた。行くに随(したが)って水の音が漸々(だんだん)に近く聞えた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そして何といふ善(い)い国だらうと思つて、窓から庭を見た。庭には蝦蟇(ひきがへる)が一つ一昨年(をとどし)の事か何かを考へてゐた。
「そら蝦蟇(かえる)が出来た!」
白血球 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「宜しい」とフリント君は蝦蟇(がまぐち)を探した。「私が出しときましょう」
夜汽車 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
しばしありてその岩に手鞠(てまり)ほどに光(ひか)るもの二ツ双(なら)びていできたり、こはいかにとおもふうちに、月の雲間(くもま)をいでたるによくみれば岩にはあらで大なる蝦蟇(ひきがひる)にぞありける。
サルカニではないけれども、前話と同類系の話に、サルと蝦蟇(ふるた)の話も聴いた。
東奥異聞 (新字新仮名) / 佐々木喜善(著)