“泉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いずみ44.8%
いづみ37.9%
せん12.1%
いづ1.7%
セニ1.7%
セン1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浴衣ゆかたかみの白い老人ろうじんであった。その着こなしも風采ふうさい恩給おんきゅうでもとっている古い役人やくにんという風だった。ふきいずみひたしていたのだ。
泉ある家 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
吾々われ/\覺醒かくせいせりとさけぶひまに、私達はなほ暗の中をわが生命いのちかわきのために、いづみちかしめりをさぐるおろかさをりかへすのでした。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
みん王審知おうしんちはかつてせん州の刺史しし(州の長官)でありましたが、州の北にある桃林とうりんという村に、唐末の光啓こうけい年中、一種の不思議が起りました。
きよらかなみづ滾々こん/\いづながれて、其邊そのへん草木くさきいろさへ一段いちだんうるはしい、此處こゝ一休憩ひとやすみこしをおろしたのは、かれこれ午後ごゝの五ちかく、不思議ふしぎなるひゞきやうやちかくなつた。
米のセニなほたらずけり。歌をよみ、文を作りて、売りありけども﹅
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
デップリした歳よりはずっと若く見える大男で、機関庫の人々の間ではもろに「オサセン」で通用とおっていました。
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)