“祇園祭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎおんまつり50.0%
ぎをんまつり25.0%
ぎおんまつ12.5%
ぎをんまつ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春蚕はるこが済む頃は、やがて土地では、祇園祭ぎおんまつりの季節を迎える。この町で養蚕をしない家は、指折るほどしか無い。寺院おてら僧侶ぼうさんすらそれを一年の主なる収入に数える。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
大坂へのぼり廿日餘り休足きうそくせしがすこしも早く江戸へ到り身の落付おちつきを定めんと同所を出立せし其折柄をりから祇園祭ぎをんまつりありと聞京都に立寄り見物して行んと彼地に到りあやまちて大切たる印籠いんろう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
というのは、全身を指揮棒に代えて群衆の呼吸を合わせているのである。京都の祇園祭ぎおんまつりのほこ山車だしの引き方はそのかすかな遺習であるかもしれない。
(新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
物語り享保二年六月五日のゆふふねに乘て翌六日の朝伏見へ着船したりける折柄をりから祇園祭ぎをんまつりなれば參詣として大坂より船にて京へのぼる者引も切ず其時友次郎はお花にむかひ其方も見聞みきく通り祇園祭の由にて此通りの見物なり此處よりはわづかに三里と云ば好機なれば祭りを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)