“鯰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なまず90.5%
なまづ8.3%
ぼら1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青、黄に、朱さえ交った、麦藁むぎわら細工の朝鮮帽子、唐人笠か、尾のとがった高さ三尺ばかり、なまずの尾に似て非なるものを頂いて。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
碑は、鉛めいた色にほの見えていたが、はたして、南無妙法蓮華経という、七字の名号が、なまずの髭のような書体で、刻られてあった。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
——この水路や沼や池には、ふなこいはやなまずなどがよく繁殖するため、陸釣おかづりを好む人たちの取って置きの場所のようであった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
もしも温度の影響が大きくその他の微細な雑多の影響が収斂しなかったら、ゼンマイ秤で目方を測るのは瓢箪ひょうたんなまずを捕える以上の難事であろう。
方則について (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
よろい胸板むないた掛算けさん太刀疵たちきず鎗疵やりきずが四ヶ処、例の銀のなまずかぶとに矢のあとが二ツ
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
なまづでもけたか、とおもふたが、——く/\の次第しだいぢや、御出家ごしゆつけ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
洪水といふものは、色々な珍しい事を人間に教へて呉れるもので、ずつと往昔むかしは江戸の両国川にはなまづといふものは一ぴきむでゐなかつたのを、いつの年か大水が出て、それからのちは鯰があの川でれるやうになつた。
なまづをうんだとおもつたのです。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
なまづよ、
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)
二百十日にひやくとをか落水おとしみづに、こひふななまづすくはんとて、何處どこ町内ちやうないも、若いしうは、田圃たんぼ々々/\總出そうでさわぐ。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
——かば焼もむかしは鰻の口より尾の方へ竹串を通して丸焼きにしたること、今のぼらこのしろなどの魚田楽の如くにしたるよし聞き及べり。
魚妖 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)