“蝗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いなご93.8%
ばった2.1%
いなむし1.0%
いむなし1.0%
イナゴ1.0%
バッタ1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今まで息を殺していた土方歳三が大喝一声だいかついっせいみずかさっと太刀を引き抜くと、いなごの如く十余人抜きつれて乗物を囲む。
と、つづいてウワーッという、海賊どもの喚き声が聞こえ、忽ち田面たのもいなごのように、胴の間口から七、八人の、海賊どもが飛び出して来た。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
追剥おいはぎはヘタッと露の中に坐ってしまった。そして腹を抱えて笑いやまない李逵の姿を仰いで、米ツキばったみたいにお粗末な手をあわせた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馬と、兎と、狸とが議席に頑張っているほかに鶏も、牛も、豚も、雀も、猫も、鼠も、ばったも、そこにいることに気がついた。
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)
するとほかの盗人たちも、てんでに太刀を鞘におさめて、まるでいなむしか何かのように、四方から平太夫へ躍りかかりました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
おかげで井戸の水がなまぐさい血潮に変ったものもございますし、の稲を一夜いちやの中にいなむしが食ってしまったものもございますが、あの白朱社はくしゅしゃ巫女みこなどは、摩利信乃法師を祈り殺そうとした応報で、一目見るのさえ気味の悪い白癩びゃくらいになってしまったそうでございます。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
作物さくもつおおいに降りて来るいむなしを見るようだ。8780
オツシヤるとほりで御座ります。春は蛙、夏はくちなは、秋はイナゴまろ。此辺はとても、歩けたところでは、御座りませんでした。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かれはかれらしく早速みぶるいを一つやって、さて霜どきのバッタのように瘠せたからだを身構えることによって、己れの健康がどれほどもどうもなっていないのを喜ばしげに顔の上にあらわした。
しゃりこうべ (新字新仮名) / 室生犀星(著)