“砧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きぬた96.7%
う3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「御手打(おてうち)の夫婦なりしを衣更(ころもが)へ」や「いねかしの男うれたき砧(きぬた)かな」も、やはり複雑な内容を十七字の形式につづめてはゐないか。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
卯の花の礼心には、砧(きぬた)まき、紅梅餅、と思っただけで、広小路へさえ急足(いそぎあし)、そんな暇は貰えなかったから訪ねる事が出来なかった。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
母は裏の物置の側に荒蓆を布いて、日向ぼツこをしながら、打殘しの麻絲を砧(う)つてゐる。三時頃には父も田𢌞りから歸つて來て、厩の前の乾秣(やた)場で、鼻唄ながらに鉈や鎌を研ぎ始めた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
母は裏の物置の側(わき)に荒蓆を布いて、日向ぼツこをしながら、打残しの麻糸を砧(う)つてゐる。三時頃には父も田廻りから帰つて来て、厩の前の乾秣場(やたば)で、鼻唄ながらに鉈(なた)や鎌を研ぎ始めた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)