“青簾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおすだれ76.5%
あをすだれ17.6%
あおす5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人が、酔ったまぎれに、彼の手から竹刀と風呂敷づつみの免状を奪って、青簾あおすだれの出窓から、知らぬ家の中へ、ほうりこんでしまった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さかんなるかな炎暑えんしよいろ蜘蛛くもまぼろしは、かへつ鄙下ひなさが蚊帳かやしのぎ、青簾あをすだれなかなる黒猫くろねこも、兒女じぢよ掌中しやうちうのものならず、ひげ蚊柱かばしら號令がうれいして、夕立ゆふだちくもばむとす。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あし青簾あおすの筈なんです。ところが、孰方どっちを向いても一面の泥田、沼ともいわず底が浅い。どぶをたたきつけた同然に炎天に湧いたのがしおで焼けて、がさがさして、焦げています。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)