“青簾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおすだれ77.8%
あをすだれ16.7%
あおす5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人が、酔った紛(まぎ)れに、彼の手から竹刀と風呂敷づつみの免状を奪って、青簾(あおすだれ)の出窓から、知らぬ家の中へ、抛(ほう)りこんでしまった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
盛(さかん)なる哉(かな)、炎暑(えんしよ)の色(いろ)。蜘蛛(くも)の圍(ゐ)の幻(まぼろし)は、却(かへつ)て鄙下(ひなさが)る蚊帳(かや)を凌(しの)ぎ、青簾(あをすだれ)の裡(なか)なる黒猫(くろねこ)も、兒女(じぢよ)が掌中(しやうちう)のものならず、髯(ひげ)に蚊柱(かばしら)を號令(がうれい)して、夕立(ゆふだち)の雲(くも)を呼(よ)ばむとす。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
蘆(あし)が青簾(あおす)の筈なんです。処(ところ)が、孰方(どっち)を向いても一面の泥田、沼ともいわず底が浅い。溝(どぶ)をたたきつけた同然に炎天に湧いたのが汐(しお)で焼けて、がさがさして、焦げています。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)