“莢豌豆”の読み方と例文
読み方割合
さやえんどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時、勝重の母親が昼食のぜんをそこへ運んで来た。莢豌豆さやえんどうふき里芋さといもなぞの田舎風いなかふうな手料理が旧家のものらしいうつわに盛られて、半蔵らの前に並んだ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
秋の大根、初夏の莢豌豆さやえんどう、盛夏の胡瓜きゅうり、寒中の冬菜。そのどれにもこれにも、幼いときからの味の記念がよみがえるのである。故郷の山川草木ほど、なつかしきものはない。
利根川の鮎 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
胡瓜きゅうり莢豌豆さやえんどうの類も早作りをして寒の中に出します。此奴も銀の利くもので……」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)