“器”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うつわ74.9%
うつは15.4%
6.9%
もの1.1%
いれ0.6%
0.6%
もひ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、英雄のうつわじゃありません。その証拠は、やはり今日の戦ですな。烏江うこうに追いつめられた時の楚の軍は、たった二十八騎です。
英雄の器 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
かしこに謙遜へりくだれる聖歌の作者きぬひきかゝげて亂れ舞ひつゝ恩惠めぐみうつはにさきだちゐたり、この時彼は王者わうじやに餘りて足らざりき 六四—六六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そのとき汽車はだんだんしずかになって、いくつかのシグナルとてんてつあかりを過ぎ、小さな停車場ていしゃばにとまりました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
枯れあしをあつめて、一人がカチカチと燧石ひうちいしる。火をかこんで酒をあたため、あり合うもので飲みわす。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
食卓掛てーぶるかけの白き布は下女によりて掛けられたり、硝子がらすのバターいれ塩壺しおつぼソース芥子からしうつわなんど体裁好ていさいよく卓上に配置せられたり。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「亭主、一杯くれ。面倒だから大きなで」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに水をば飮まさずして、御頸のたまを解かして、口にふふみてその玉盌につばれたまひき。ここにその璵、もひに著きて一〇、婢璵をえ離たず、かれ著きながらにして豐玉毘賣の命に進りき。