“器量”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きりょう60.5%
きりやう23.3%
うつわ4.7%
きりよう4.7%
ちから2.3%
はたらき2.3%
ウツハ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(この人に、信長ほどな器量きりょうがあるかどうか。ここまでは意外な神速と才腕を見せて来たが、この辺が精いッぱいな弓勢ゆんぜいではないか)
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
致す事なかれ無禮ぶれいは許すそばちかく參るべし我はかたじけなくも當將軍家吉宗公よしむねこう御落胤ごらくいんなり當山中に赤川大膳といふ器量きりやうすぐれの浪人の有るよしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それもわるいとはもうさぬが、しかし一しょうますには一しょう分量ぶんりょうしかはいらぬ道理どうりで、そなたの器量うつわおおきくならぬかぎり、いかにあせってもすべてがちるというわけにはまいらぬ。
黒猫「おまへさんなんざあ器量きりよういし、おとなしいからひと可愛かあいがられて幸福しあはせといふものさ」
そなたがなんおうと、神界しんかいではすでに人民じんみんねがいをれ、小桜神社こざくらじんじゃてさせることにめた。そなたの器量ちから神界しんかいなにもかも御存ごぞんじじゃ。
「あの衆らの飲むのは、器量はたらきがあって飲むだでいい。身上しんしょうもよっぽど出来たろうに。」
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
しかし、松助の死後その手本を失つてしまひましたし、友右衛門の器量ウツハから言つて、松助の後を行くべき人でないやうにも思はれます。
実悪役者を望む (新字旧仮名) / 折口信夫(著)